財務諸表論③ 討議資料「財務会計の概念フレームワーク」(財務諸表における認識と測定)

(このブログは公認会計士試験の受験を目指されている方たちへ向けて、僕が学習した内容をノート形式で公開することを目的としています。)

今回は、前回の「財務諸表の構成要素」が財務諸表に計上される要件、そしてその際の金額がどのように決まるか、についてです。「測定」については、ほとんど簿記の計算で学習されるので、ここで暗記する必要はあまりないかもしれません。「認識」については、その制約条件が重要になってきますので、「契約」と「蓋然性」については、言葉だけでもここで覚えていくと良いでしょう。

なお、それぞれの定義については、やや省略したり、変えている部分があります。正確な定義をご覧になりたい方は、各テキストなどをご参照ください。

 

財務諸表における・・・

認識:構成要素(前回の資産や負債、純利益など)を財務諸表に計上すること

測定:貨幣額を割り当てる(金額を決める)こと

 

認識に関する制約条件

契約の一方の履行:少なくとも一方の履行があること

蓋然性:一定水準以上の確からしさで生じると見積もられること(その事象が高い可能性で発生すると考えられる)

 

資産の測定

「取得原価」「市場価格」「割引価値」「入金予定額」などによって金額が決まる

負債の測定

「支払予定額」「割引価値」「市場価格」などによって金額が決まる

 

収益の測定

「獲得した対価」「市場価値の上昇額」などによって測定される

費用の測定

「犠牲にした対価」「市場価値の下落額」などによって測定される

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