財務諸表論② 討議資料「財務会計の概念フレームワーク」(財務諸表の構成要素)

(このブログは公認会計士試験の受験を目指されている方たちへ向けて、僕が学習した内容をノート形式で公開することを目的としています。)

今回の内容は、財務諸表(P/LやB/Sなど)に計上される要素となるための要件についてです。それぞれの定義については、まだ丸暗記する必要はないように思います。個別の会計基準を勉強していく上で、資産、負債、における「支配」の概念や、純利益における「リスクからの解放」の概念などがかかわってくるので、その際にまたこちらに立ち戻って学習を進められると良いのではないでしょうか。

なお、それぞれの定義については、やや省略したり、変えている部分があります。正確な定義をご覧になりたい方は、各テキストなどをご参照ください。

 

財務報告の目的による制約

前回の、「財務報告の目的」(投資家が自分で決められる情報の提供)にそぐわない者は財務諸表の構成要素とならない。

代表例→「自己創設のれん」(経営者が自分でその価値を評価してしまっているから)

 

資産:過去の取引または事象の結果として、報告主体が支配している経済的資源

負債:過去の取引または事象の結果として、報告主体が支配している経済的資源を放棄もしくは引き渡す義務、またはその同等物

 

純資産:資産と負債の差額(株主資本とそれ以外)

株主資本:純資産のうち株主に帰属する部分

 

包括利益:特定期間(一年)における純資産の変動額から、株主、子会社の少数株主、新株予約権者との直積的な取引による部分を除いたもの

純利益:期末までに生じた純資産の変動額のうち、その期間中にリスクから解放された投資の成果であって、株主に帰属する部分

→包括利益のうち、当期中にリスクから解放されていない部分については純利益には含まれない

 

収益:期末までに生じた資産の増加や負債の減少に見合う額のうち、投資のリスクから解放された部分

費用:期末までに生じた資産の減少や負債の増加に見合う額のうち、投資のリスクから解放された部分

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