先日、ネットでこんな記事を見ました。
息子は部活を辞めて楽しくジム通いをしてるんだけど、なかなか斬新なロールモデルなのか、顧問の理不尽な指導に嫌気が差した子が同じように部活を辞め、ジムへの入会を検討し始めた。
— Sicily (@callmesicily) February 10, 2019
これまでよく言われていたことの一つに、筋トレは身長の成長を阻む、というものがあります。筋トレをしすぎると骨が筋肉で固定されてしまって、伸びなくなる、というもの。(笑) そんなバカな。
確かに、筋トレに限らず、成長期に過度に関節に負担をかける運動は良くありませんが、適度な筋力トレーニングはむしろ成長を促してくれるようです。
ラグビーや相撲をしていて、中学、高校から体格も身長も大きい若者はたくさんいますもんね。私も、中学から格闘技や筋トレを始めました。
むしろ、伝統的なしごきの「うさぎ跳び」の方が、成長期の腰やひざにムダな負担をかけてしまい、成長によくない影響があるようです。うさぎ跳びに限らず、教師の栄養学、運動生理学に対する無知から、生徒の身体が壊れてしまう例は少なくないように思います。
数十年前、日本でプロテインが飲まれるようになったころ、プロテインは骨を強くするからケガしない身体になるんだ、ということを言っていた部活の顧問もいたようです。(笑)
前よりも良くなったとはいえ、いまだに学校という場所では、個人が軽視され、集団のために努力をするのが当然だ、という風潮が残っていると思います。
部活などは、そういった風潮が顕著に表れているのではないでしょうか。
確かに、チームスポーツで勝つためには、個人の意思ばかりを尊重するわけにはいきません。しかし、チームスポーツでの勝利も、やはりそれぞれのチームメンバーの喜びのためにもたらされるべきものだと思っています。
ましてや、学校は教育機関です。それぞれが平等にスポーツに取り組む機会が与えられるべきなのに、勝つためとはいえ、試合に参加できない生徒がいたり、また、限界を超えて練習させられたり、試合で戦ったりしなくてはいけない生徒がいることは残念なことです。
また、学業や友達との自由な時間など、学生時代にしか得られない貴重な経験を部活のために犠牲にしたとしても、大人になって、プロとしてそのスポーツで生計を立てられるのはほんの一部です。
ジムは、一生続けられる趣味です。そして、一生を通じて、健康な身体や心を与えてくれます。
成長期は身体が成長する大切な時期です。その頃から、ジムで身体を鍛える楽しみを知っている若者が増えているのは素晴らしいことではないでしょうか。