トータル500kgへの道 トレーニングルーティーンの変更

トータル500kgへの道

今年は5月末から以下のようなトレーニングルーティーンを組んでいました。

1日目 スクワット、肩の補助種目

2日目 休み

3日目 ベンチプレス、胸の補助種目

4日目 休み

5日目 デッドリフト、背中の補助種目

6日目 LBP(ライトベンチプレス・・・軽重量でのベンチプレス)、腕の補助種目

7日目 休み

これで、それなりに効果はあったのですが、土、日を両方トレーニングの日にしたいのと、腕のみの日を入れたいということで、来年からのトレーニングルーティーンを次のように変更することにしました。

1日目 スクワット、脚の補助種目

2日目 ベンチプレス、胸、二頭筋の補助種目

3日目 休み

4日目 デッドリフト、背中の補助種目

5日目 LBP(ライトベンチプレス・・・軽重量でのベンチプレス)、肩の補助種目

6日目 腕の日

7日目 休み

トレーニングの日が4日から5日になったということで、一週間のトレーニングボリュームが増えてしまいます。

ですので、なるべく補助種目をしないようにし、来年一年はビッグスリーの重量を伸ばすことのみに力をすすいでいくつもりです。

二頭筋のみ、ビッグスリーのみで刺激を入れることが難しいのでダンベルカールなどの補助種目は毎週行うようにします。

脚、背中、胸、三頭筋などに関しては、サイクル序盤の重量が軽い時のみ、一、二種目を各1,2セットずつ行うようにします。

どのような結果が出るかわかりませんが、来年も記録を伸ばしていけるよう頑張ります!

トータル500kgへの道 ベンチプレス㉙(12/22)

トータル500kgへの道

今日はベンチプレスの日。今朝の体重は83.4kgでした。

前回スクワットの日にベンチプレスを行ったので、今日は軽めにしておきました。

アップは60kg3reps、80kg2repsですが、80kgでやや腰に負担がかかってしまったので、これ以上重量を上げるのはやめておきました。

ベンチプレスの前に、5kgのダンベルを使って肩やひざを動かしておいたので、アップセットの40kgを飛ばして60kgから行ったのですが、やはり普段通りやった方が調子がいいと思います。

メインの重量で疲れすぎず、しっかり身体が動くくらいに温まっている状態に持ってくるのが難しいところです。

100kg、110kgあたりでメインセットを行うようになったら、60kgからアップをするようになるかもしれません。

その後は足上げナローで、72.5kgを2repsと1rep行って終了しました。

ベンチプレスの後は、プリーチャーカールマシンを行い、今日のトレーニングは終了です。

これで一応ピーキングサイクルは全てが終了ということになり、次回からMAX測定を行い、今年のトレーニングは終了です。

今年は色々と吸収できた年になりました。コンディションはあまり良くないのですが、怪我をしないように記録更新に挑戦していきたいと思います!

 

トータル500kgへの道 スクワット㉙(12/20)

トータル500kgへの道

今日はスクワットの日。今日の体重は84.0kgでした。

アップは60kg3reps、80kg2repsで、メインセットとして105kg2repsを行おうとしたのですが、重たすぎたので1repで終了しました。

その後、100kg2repsを何とか行い、スクワットは終了です。

やはり、スクワットもピーキングの重量設定が重たすぎたのでしょう。若干ピークアウトしてしまった感じです。

続いて、連続になってしまったのですが、前回あまりにも不調だったベンチプレスを行いました。

アップは40kgを飛ばして60kg3reps、80kg2reps行いました。

慎重に重量を上げて、に85kgで2reps行ったところ、まだいけそうだったので、最後に90kg1rep行いました。

90kgも2rep目がいけそうだったのですが、1repでやめておきました。

これで、来週には少しでも重量が伸びるのでは、と思います。

今回のピーキングサイクルで学んだことがいくつかあります。

まずは、ピーキングサイクル前に調整期間を設けて、しっかりと身体の調子を戻すこと。

これは絶対ですね。(^^;

今月は、ずっとどこかの調子が悪く、トレーニングだけでなく、生活していても不調を感じることがありました。

次は、重量設定に関してですが、調子の良い時を基準に設定しないことですね。

例えば、スクワットであれば私のベスト記録が100kg5repsと105kg3repsなのですが、これはあくまで調子の良い時に何とか挙げきった重量です。

ですから、これに近い重量を持ってしまうとピークアウトします。

今回、私のベスト記録をもとにピーキングの最終目標を105kg2repsと110kg1repに設定したのですが、これはほぼ私のベストに近いものになるので、どれだけ調子が良くても楽に挙げられる重量ではないということです。

ピーキングは身体の調子をベストに持っていく作業になるので、その期間はなるべく粘ったり、ギリギリで挙げるということをしてはいけません。

それをしてしまうと、ピークアウトして、いずれ持てていた重量も持てない、ということが起きてしまいます。

ですから、ピーキングサイクルの設定としては、「調子が悪い時でもいつでも楽に必ず持てる重量」からスタートし、「調子のよい時に楽に持てる重量」で終了する、というものになります。

つまり、ピーキングサイクルの終盤ではそれなりに状態が良くなっていますが、そこでベスト記録に近い重量を持ってしまうと、ピークアウトしてしまうので、調子が良い時に楽に持てる重量で終了することで、その後にベスト記録を更新できる、ということです。

ピーキング中は低レップで行うので、それなりに重たくしても身体に負担は少ないだろう、と考えていたのですがそれが間違いでした。

最後に、これはピーキングとは違うのですが、今回スクワットを軽く行った後にベンチプレスをしたら調子が良く、アップセットも少なく済みました。

アップセットは多くしすぎると必要な筋肉が疲れてしまうので、なるべく少なくしたいところなのですが、メインセットまでに体が温まっていても、気持ちが上がっていないとなかなか集中できないことがあります。

そうすると、色々と頭で考えてしまって、身体がついてこないので、やや身体が疲れている状態の方が、無心になれるのではと思いました。

これまでは1,2kgのダンベルでウオーミングアップをしていたのですが、今後は、もう少し重たい重量をもって、少し筋肉(なるべくその日の種目に影響の出ない部位)を疲れさせた状態にしてそれぞれの種目のアップセットに臨んでいこうかなと思います。

今回もいろいろと学んだので、またこれを来年にいかしていきたいと思います!

トータル500kgへの道 LBP㉘(12/18)

トータル500kgへの道

今日はLBPの日。今朝の体重は83.4kgでした。

今日は寝不足でのトレーニングだったので、まったく調子が出なかったです。

アップは40kg3reps、60kg2reps、80kg1repで、メインセットは90kg2repsの予定だったのですが、1rep目でつぶれそうになってしまいました。

今回は、通常のベンチプレスをするのは断念し、足上げナローを75kgで3repsと2reps行いました。

足上げナローは重量が軽いこともあってか、しっかり軌道を安定させることができるので、来年からのサイクルには取り入れていきたいと思います。

次回のベンチプレスで今年最後の練習となるので、何をするか迷うところです。

無理をせず、肩の調子を戻すことに専念したいと思います。

その後は、ダンベルカールを7kg10reps、12kg5reps、20kg5reps、16kg10reps行いました。

20kgは重たすぎたので、しばらくは、18kgと16kgの回数を伸ばしていきたいと思います。

最後に、プリーチャーカールマシンを行い、今日のトレーニングは終了です。

疲労がかなりたまってきているので、次回のスクワットまでに少しでも回復したいところです。

トータル500kgへの道 デッドリフト㉘(12/17)

トータル500kgへの道

今日はデッドリフトの日。今朝の体重は84.0kgでした。

アップは、60kg5reps、100kg2reps、120kg1repsで、メインセットは142.5kg2reps、メモリセットは145kg1repです。

142.5kgでそれなりに力を使ってしまったのか、145kgは少ししんどかったです。

今回でデッドリフトの練習は最終で、次回がマックス測定ということを忘れてしまっていて、もう一度145kg1repの練習をできると勘違いしていました。(^^;

予定では、145kgをもう少し軽く上げる予定だったのですが、142.5kgにこだわってしまったことがあだとなりました。

ただもう済んだことは仕方ないので、次回はきっちり150kg以上の重さをあげたいと思います。

出来れば160kgは成功したいところです。(^^♪

その後はラットプルダウン、ローイングマシンを軽めに行い、今日のトレーニングは終了です。

トータル500kgへの道 ベンチプレス㉘(12/15)

トータル500kgへの道

今日はベンチプレスの日。今朝の体重は82.5kgでした。

アップは40kg3reps、60kg2reps、80kg1repです。

今回は、肩の調子がかなり良かったので、思い切ってアップの後100kg1rep行いましたが、やはり重たかったです。

80kgからいきなり100kgに上げたのも良くなかったですね。(^^;

その後は95kg2reps行いましたが、これも何とか上がったという感じでした。

一応予定では、今回が、92.5kg2reps、97.5kg1repで最終回が、95kg2reps、100kg1repだったのですが、おそらくピーキングの重量としては、100kgは重たすぎたのでしょう。

もう年内の練習日も少ないので重量を落として、次回90kg2reps、92.5kg1rep行い、最後に92.5kg2rep、95kg1rep行いたいと思います

これまで、セット重量のピークを持ってくる練習は何度か成功しているのですが、一発の重量のピークを持ってくる練習は初めてなので、色々と難しいです。

今回、100kgに挑戦したことによって身体に負担はかかってしまったのですが、100kgがまだ重たいということが分かったので、今年のベンチプレスの最終日にはしっかりピークを持ってこれるようにしていきたいです。

その後は、止めありで77.5kg5reps行いました。

止めありも今回で最後にしたいと思います。

その後は、インクラインチェストプレスマシンをやろうかと思ったのですが、空いてなかったので、軽くプッシュアップを2セット行い、今日のトレーニングは終了です。

だいぶコンディションも戻ってきたので、しっかり最後にピークを持ってこれるよう頑張ります。

トータル500kgへの道 スクワット㉘(12/13)

トータル500kgへの道

今日はスクワットの日。今朝の体重は83.5kgでした。

今日はピーキングサイクルの二週目ということで、アップは60kg3reps、80kg2reps、でメインセットは102.5kg2reps、メモリセットは107.5kg1repを行いました。

肩の痛みはマシになったのですが、107.5kgの時は若干痛みを感じました。

後、シャフトの握りについてなのですが、私は、セッティングの時に親指の付け根をシャフトに押し当て、掌と指先で挟むようにして握ります。

そうすると、下から押し上げやすく感じるのですが、身体をシャフトの下に潜り込ませ、脚や担ぎを決めているときに、シャフトの握りが甘くなってしまう時があります。

私の場合、ベンチプレスでもそうなのですが、掌で包み込んでしまうと、力が出しにくくなってしまうので、なるべく指先を押し当てるようにします。

ところが、スクワットだと、担ぎや脚を決めているときに、シャフトを掌で包み込んでしまうことがあり、そのまま担ぐのですが、やはり何となく力が出せていないような感覚があります。

スクワットは、下半身だけでなく、上半身、特に腕での押上げも重要だと考えており、そのためには、シャフトの握りがしっかりしていることが必要だと思います。

今後の練習の課題として、スクワットの際のシャフトの握りを良くしていきたいですね。

その後は、ストップスクワットを82.5kgで5reps行いました。

やはりこれくらいの重さだと自信があるのか、担ぎもばっちり決まる感覚があります。

私の場合、シャフトの前で軽く前ならえした状態でシャフトを左手から握り、その際に、軽く左足を前に出してあげるとスムーズに身体をシャフトの下に潜り込ませることができます。

シャフトを握るのは左足を前にして左手から行い、シャフトの下に身体を潜り込ませるのは右足を前にして行います。

スクワットの後は、軽くレッグカール、レッグプレス、アブダクションを行い、肩はリハビリ的にサイドレイズ、フロントレイズ、リアレイズを行いました。

今後も、しっかりコンディショニングをしていきます!(^^♪

簿記3級を独学で合格するには

就職活動やキャリアアップのために、簿記の学習を始めようと思っているけども、なかなか学校に通う時間がない、という方もいらっしゃると思います。

そういった方は、独学で簿記3級の合格にチャレンジされるのではないでしょうか。

この記事では、独学で簿記3級に合格するための方法をお伝えします。

読んでいただければ、これから学習を始めるにあたってのヒントが得られるはずです。

もし、もうすでに学習を始められている方は、こちらの記事も読んでみてくださいね。

簿記の学習を始めるにあたって、まず知っておくべきこと

まずはテキストを買おう!

まず、独学ということで、大前提としてテキストと問題集は最低限必要となります。

こちらのブログでも網羅的に簿記3級の学習内容については解説させていただいていますが、簿記の学習では仕訳や計算問題を繰り返し練習することが重要です。

これまで、簿記に接したことのない方は特に、一度問題を解いただけではなかなか理解しずらい部分があると思います。

ですから、市販の問題集を購入し、繰り返し練習することで少しずつ全体像が見えてくるはずです。

最初は忍耐力がいるかもしれませんが、焦らず、自分のペースで頑張ってください。

おススメのテキストはこちら!

 

簿記のテキストの進め方

市販のテキストでは、簿記3級の試験に出題される可能性のあるすべての内容が記載されています。

ですから、テキストに記載されている内容については、一通り理解する必要があります。

ですが、中には細かい内容であったり、理解しずらいものもあるでしょう。

そういった時は、一度その内容についてはおいておいて次に進まれることをお勧めします。

一度読んだだけで完璧に理解できる人はいませんし、検定試験でも100点をとる必要はありません。

ですから、初めは「わからなくて当たり前」くらいの気持ちで気軽に進めていってください。

二回目、三回目にテキストを読むころには、だいぶ簿記に対する理解が深まっているはずです。

しかし、やみくもにテキストや問題集を進めていてもモチベーションが続かなかったり、力がついている実感が得られないこともあるかもしれません。

そういった時は、こちらのブログでまとめている内容を優先的にテキストと照らし合わせながら学習していただけたらと思います。

試験で重要度の高い部分を、なるべく、初学者の方にもわかりやすく説明したつもりですので、勉強が行き詰った時などにも活用していただけたら幸いです。

まずは仕訳についてしっかり理解しよう!

簿記の学習はまず仕訳からです。

会社が仕訳をするタイミングって?

初めは一つでも多くの勘定科目と仕訳を覚えていくことに力を注いでください。

そうすることで、必ず簿記への理解が深まるはずです。

最初はすぐ答えを見ることを恐れないでください。

テキストを読んだだけでは問題が解けるようになりません。

自分の力で解けないと勉強した気にならないかもしれませんが、解答を見て確認した内容は必ず頭の中に残っていますので、見て、忘れる、を繰り返していけば確実に実力で解けるようになるはずです。

決算の問題について

簿記3級の学習のおそらく後半で学ばれる決算の問題について、少し勉強法や対策について触れておきたいと思います。

決算について知ろう(簿記3級)

決算の問題では、「精算表」「財務諸表」などといったボリュームのある表に記入していかなくてはなりません。

ですから、商品売買や決算整理の仕訳などを一通り理解できてから取り組むのが効率的です。

少しでも自信がなければ、過去の内容に立ち戻って復習してから再挑戦してみてください。

また、これらの問題は計算量が多くなり、最初は一問解くのに一時間以上かかってしまうかもしれません。

そういった場合のおすすめの勉強法として、一つの問題に取り組む時間を決める方法があります。

40分、もしくは50分と自分の力のみで解く時間を決めておいて、もしそれを超えてしまった場合はすぐ解答を確認し、電卓をたたきながら数字を合わせていくという方法です。

しかし、これはそれなりに力がついてきた人に有効な方法ですので、もし初めて取り組む場合は、初めから答えを見るか、長くとも5分から10分問題を眺めてすぐ、解答を見ながら理解していく方法も有効だと思われます。

過去問について

試験前には過去問を必ず解くようにしてください。

最初は、第一問から第五問まで、解答時間を気にせず一問ずつ別々に解くとストレスが少ないと思います。

ですが、最終的に必ず2時間内で全ての問題を解けるようになるまで練習してください。

過去問題集は10回分以上の過去問が載っているものが多いと思いますが、古い問題ですと、出題の傾向が現在と異なっている場合があります。

ですので、なるべく新しい問題で慣れておくことをお勧めします。

本番形式で練習するのにお勧めの本はこちら!

まとめ

今回は、独学で簿記3級に合格するための方法についてご紹介させていただきました。

私は簿記の学習に取り組まれる皆さんを応援しています。

このブログを目にされた全員が無事検定試験に合格され、就職やキャリアアップに役立てていかれることを心から願っています。

ただ、どうしても独学で勉強するのが苦しかったら、資格学校に通うこともありじゃないかと思います。

一緒に学ぶ仲間もできるでしょうし、自宅では集中できないという人も、学校の自習室を利用することで効率的に勉強を進めることができるはずです。

また、簿記の資格を取得後、税理士、公認会計士などのより難易度の高い資格に挑戦するのであれば、独学というのはあまり現実的ではありません。

ですので、その後のことを考えるのであれば、最初から資格学校に慣れておくというのも良いと思います。

簿記が学べる大手のスクールは、TAC、大原などありますが、特に社会人の方にお勧めの学校はLECです。

オンラインショップ

通信が充実しているので、自宅で、しかも必要なところだけを学ぶことができます。

途中まで独学で学んでいて、最後の仕上げだけ受講したい、などの目的の方には最適の学校だと思います。

収益、費用の見越し、繰延べについて知ろう(簿記3級、決算)

「収益、費用の見越し、繰延べ」については、簿記3級の決算においても、特に難しく、学習に苦労される方も多いと思います。

整理して理解する必要がありますので、長くなりますが、この記事を読んでいただければ、検定試験でも得点を稼げるようになるはずです。

決算について知ろう(簿記3級)

収益と費用について

これまでに学習した収益、費用

これまで見てきた「収益」「費用」にはどういったものがあったでしょうか。

商品売買編の「売上」「仕入」や、お金の貸し借りによって発生する「受取利息」「支払利息」、そして固定資産の販売によって発生する「固定資産売却益」「固定資産売却損」などについて学習されたと思います。

では、それらの収益や費用が発生するタイミングはどうだったでしょう。

例えば、仕入でしたら商品が手元に届いたときに、売上でしたら商品を発送するときに発生すると言えるでしょう。

また、 固定資産売却益と固定資産売却損 については、固定資産を売却したタイミングで発生します。

仕入や売上などの収益、費用のように、どのタイミングで発生したか明確であるものならば、それらが発生した日に仕訳をすればいいわけですが、一部の収益、費用についてはそうはいきません。

なぜなら、利息や家賃のように、時間の流れとともに発生する収益、費用があるからです。

時間の流れとともに発生する収益、費用

例えば、家賃について考えてみましょう。

通常、部屋を借りるとすると、一ケ月いくら、というように契約をすると思います。

ですから、当然一ケ月住んだなら一か月分の、二か月住んだなら二月分の家賃が発生します。

同じようにお金の貸し借りについても、半年借りたなら半年分の、一年借りたなら一年分の利息が発生します。

つまり、これらの「収益」「費用」は、何かを受け取った日、もしくは何かを渡した日に発生するのではなく、時間の流れとともに、その期間に応じて発生するということです。

収益、費用の決算整理仕訳について

これから見ていく決算整理仕訳は、利息や家賃のように時間の流れとともに発生する収益と費用についてです。

家賃を前払いした場合

例えば、事務所として部屋を新しく借りた場合について考えてみましょう。

契約では毎年一年分を先払いすることになっています。

もし、今年の9月1日に契約を開始したとしたら、12月31日の決算日時点ではその部屋は四か月しか利用していないことになります。

しかし、契約上すでに一年分を支払っていますね?

この場合、支払家賃の金額として損益計算書に計上される金額は四か月分でないといけません。

つまり、一年分を支払っているため「支払家賃」として一年分を計上していますが、実際にその部屋を利用した期間は四か月ですので、八か月分余分に計上してしまっていることになります。

ですから、余分に計上した費用については決算整理で調整しなくてはいけません。

利息が未払いの場合

次に、利息を後払いで支払う契約でお金を借りた場合を考えてみましょう。

10月1日に契約し、一年後に返済とともに利息を支払うことになっているとすると、12月31日の決算日時点で、すでに三か月お金を借りているのに利息の支払いはまだ行われていません。

しかし、お金の支払いはまだでも、すでに三か月の期間お金を借りているので、「支払利息」の金額は三か月分を損益計算書に計上しなくてはなりません。

ですから決算整理にて、計上されていない三か月分の費用を新たに計上する必要があります。

収益、費用の見越し、繰延べ

このように、「時間の流れとともに発生する収益、費用」については、支払うタイミングが「先払い」か「後払い」かによって、決算整理で調整する必要があります。

「先払い」の場合、過ぎた期間に対して多く払って(受け取って)いるため余分に計上した期間について減額しなくてはいけません。

これを「収益、費用の繰延べ」と言います。

一方で、「後払い」の場合、計上すべき期間の分もまだ払って(受け取って)いません。

よって、足りない(計上できていない)分を増額する必要があります。これを「収益、費用の見越し」と言います。

問題を解くうえでまず最初に確認すべきことは、契約してからどれだけの期間が経過したかです。

利息でしたらどれだけの期間お金を借りているか、家賃でしたらどれだけの期間部屋を借りているか、です。

それに対し、その期間分よりも多く払って(受け取って)いるならば「繰延べ」、少なく払って(受け取って)いるならば「見越し」ということになります。

四つの仕訳パターン

今回の仕訳は四つのパターンに分けられます。

  1. 収益の繰延べ
  2. 費用の繰延べ
  3. 収益の見越し
  4. 費用の見越し

それぞれのパターンごとに使用する勘定科目が異なります。

収益の繰延べ

まず、一つ目の収益の繰延べでは「前受(収益)」という勘定科目を使います。

繰延べのパターンは先に受け取っているわけですから「前受」が頭につくということですね。

費用の繰延べ

次に、二つ目の費用の繰延べでは「前払(費用)」という勘定科目を使います。

一つ目と同様に繰延べのパターンは先に払っているので「前払」がつくということになります。

収益の見越し

三つ目の収益の見越しでは「未収(収益)」という勘定科目を使います。

見越しのパターンではまだ受け取っていないので「未収」が頭につきます。

費用の見越し

四つ目の費用の見越しでは「未払(費用)」という勘定科目を使います。

三つ目と同様に見越しのパターンはまだ払っていないので「未払」がつくということですね。

仕訳パターンまとめ

ちなみに簿記の五要素では、「前払(費用)」「未収(収益)」が資産、「前受(収益)」「未払(費用)」 が負債です。

ですから仕訳の仕方をまとめると、

  借方 貸方
1.収益の繰延べ   「前受(収益)」
2.費用の繰延べ 「前払(費用)」  
3.収益の見越し 「未収(収益)」  
4.費用の見越し   「未払(費用)」

このようになります。

いきなり暗記するのは難しいと思いますので、実際の仕訳を見ながら理解していってください。

仕訳例①(収益の繰延べ)

まずは、収益の繰延べの仕訳です。

「当社は9月1日、取引先に現金10,000を貸し付けた。一年分の利息120は契約時に受け取っているため決算日12月31日に際し、必要な決算整理をする。」

まず、契約日から経過した期間は9月1日から12月31日の四か月間です。

しかし、一年分を受け取っているため、八か月分が余分ということになります。よって、

120 ÷ 12(一年分) × 8 = 80

この金額だけ繰延べる決算整理仕訳が必要になります。

借方 貸方
受取利息 80  前受利息 80

取引の八要素で確認しましょう。

簿記の取引について理解しよう!

(借方要素) (貸方要素)
資産の増加 資産の減少
負債の減少 負債の増加
純資産の減少 純資産の増加
費用の発生 収益の発生

前述のとおり、前受利息は負債ですので貸方、と覚えておいてください。

借方は余分に計上した収益が消滅します。

仕訳例②(費用の繰延べ)

次は、費用の繰延べの仕訳です。

「当社は10月1日に事務所用に部屋を借り入れた。なお、一年分の家賃1,200は契約時に前払いしているため決算日12月31日に際し、必要な決算整理をする。」

まず、契約日から経過した期間は10月1日から12月31日の三か月間です。

しかし、一年分を支払っているので、九か月分が余分ということになります。よって、

1,200 ÷ 12 × 9 = 900

この金額だけ繰延べる決算整理仕訳が必要になります。

借方 貸方
前払家賃 900 支払家賃 900

前述のとおり、前払家賃は資産ですので借方、と覚えておいてください。

貸方は余分に計上した費用が消滅します。

仕訳例③(収益の見越し)

次は、収益の見越しの仕訳です。

「当社は9月1日、取引先に現金10,000を貸し付けた。一年分の利息120は契約終了時に受け取る予定である。決算日12月31日に際し、必要な決算整理をする。」

契約日から経過した期間は9月1日から12月31日の四か月間です。

しかし、 まだ利息は受け取っていません。

したがって四か月分の受取利息を計上する必要があります。

120 ÷ 12 × 4 = 40

借方 貸方
未払利息 40 受取利息 40

前述のとおり、未収利息は資産ですので借方、と覚えてください。

貸方は未計上の受取利息が発生します。

仕訳例③(費用の見越し)

最後は、費用の見越しの仕訳です。

「当社は10月1日に事務所用に部屋を借り入れた。なお、一年分の家賃1,200は契約終了時に支払う予定である。決算日12月31日に際し、必要な決算整理をする。」

契約日から経過した期間は10月1日から12月31日の三か月間です。 しかし、まだ家賃は払っていません。したがって三か月分の支払家賃を計上する必要があります。

1,200 ÷ 12 × 3 = 300

借方 貸方
支払家賃 300  未払家賃 300

前述のとおり、未払家賃は負債ですので貸方、と覚えてください。貸方は未計上の支払家賃が発生します。 

まとめ

今回は、収益、費用の見越し、繰延べについて説明させていただきました。

計算がややこしいと思われたかもしれませんが、四つのパターンに分けて理解すれば、決して難しくありません。

しっかり復習して、理解するようにしてくださいね!

簿記3級を独学で合格するには

減価償却費について知ろう(簿記3級、決算)

減価償却費は簿記の学習において、非常に重要です。

ですが、初めて簿記を学ばれる方にとってはイメージしにくいものでもあります。

今回は、減価償却費の計算と仕訳について説明します。

読んでいただければ、減価償却費の計算と仕訳が理解できるようになるはずです!

決算について知ろう(簿記3級)

減価償却とは

減価償却は、「固定資産」について行う手続きです。

ですから、もし固定資産についての理解が不安な方は、そちらを復習してみてくださいね。

固定資産について知ろう(簿記3級)

「減価償却(げんかしょうきゃく)」とは、建物や備品などの使用とともに価値が減少する固定資産について、決算日に減少した価値分を費用として計上する手続きになります。

減価償却の計算に必要なキーワード

減価償却を考えるうえで必要なキーワードがいくつかありますので、先にそちらを確認しておきましょう。

  • 取得原価
  • 帳簿価額
  • 残存価額
  • 耐用年数
  • 既償却額(減価償却累計額)

取得原価

まず、「取得原価」は以前も確認しましたが、その固定資産をいくらで購入したかを意味する金額です。

帳簿価格

次に、帳簿価額とは帳簿上の価値、つまり取得原価からすでに減ってしまった価値を差し引くことによって求めることができます。

残存価格

残存価額とはその固定資産を使い終わったときに残る価値を言います。

残存価額がない場合(ゼロとして計算する)もありますが、問題で出される場合は10%で計算することが多いです。

耐用年数

耐用年数は、その固定資産を何年使用することができるかを意味します。

備品でしたら5年から10年、建物でしたら20年、30年以上の場合もあります。

既償却額(減価償却累計額)

最後に、既償却額(減価償却累計額)とは、すでに減ってしまった固定資産の価値を意味します。これはその固定資産をどの程度の期間使用したかによって決まります。

計算例

例えば、取得原価が5,000の備品について考えてみましょう。

残存価額10%とすると、その備品を使い終わったときに残る価値は、

5,000 × 10% = 500

ですので、使用期間で減価償却する金額の合計は、

5,000 - 500 = 4,500

となります。

この備品の耐用年数が5年とすると、一年分の減価償却費は、

4,500 ÷ 5 = 900

となります。

仮に、すでに2年間使用しているとしたら、 既償却額(減価償却累計額) は、

900 × 2 = 1,800

ですので、帳簿価額は、

5,000 - 1,800 = 3,200

となります。

直接法と間接法

減価償却については、記帳方法が「直接法(ちょくせつほう)」「間接法(かんせつほう)」の二つあります。

決算整理仕訳をした時、どちらも借方には「減価償却費」という費用勘定がくるのですが、「直接法」の場合、貸方にはその固定資産を記入することでその固定資産の残高を直接減額します。

一方で「間接法」の場合は貸方に「減価償却累計額(げんかしょうきゃくるいけいがく)」という資産のマイナス勘定を計上することで、間接的にその固定資産の価値を減らします。

ですので、「減価償却累計額」勘定は間接法の場合しか使用しません。

ちなみに、3級の試験では間接法で出題されることがほとんどです。

仕訳例①(直接法)

では、「直接法」と「間接法」それぞれの仕訳について見ていきましょう。

まずは直接法です。

「決算に際し、5,000で2年前に取得した備品について減価償却費を計上する。なお、残存価額は取得原価の10%、耐用年数は5年で計算する。当店では減価償却について直接法で記帳している。」

5,000 × 90% ÷ 5年 = 900

この90%とは、取得原価から残存価額10%を除いた金額を求めるために使用しています。

借方 貸方
減価償却費 900 備品 100

直接法ですので、貸方は備品となります。

取引の八要素では、資産の減少ですね。

簿記の取引について理解しよう!

仕訳例②(間接法)

次は間接法の仕訳です。

「決算に際し、5,000で2年前に取得した備品について減価償却費を計上する。なお、残存価額は取得原価の10%、耐用年数は5年で計算する。当店では減価償却について間接法で記帳している。」

5,000 × 90% ÷ 5年 = 900

借方 貸方
減価償却費 900 減価償却累計額 100

間接法の場合、貸方が減価償却累計額という資産のマイナス勘定になっていることを確認してください。

仕訳例③(期中取得の固定資産)

では、最後に期中に取得した固定資産の減価償却方法について見ていきましょう。

期中に取得した場合、その期における使用期間は一年未満となります。

したがって、月割計算をする必要があります。

月割計算とは、使用した月数分の減価償却費を求めるための計算方法で、12か月で割り、使用した月数をかけることによって計算します。

例えば、一年分の減価償却費が900で、使用した月数が4か月なら、その期の減価償却費は、

900 ÷ 12か月 × 4か月 = 300

となります。では、実際の仕訳を見ていきましょう。

「決算に際し、5,000で当期の9月1日に取得した備品について減価償却費を計上する。なお、残存価額は取得原価の10%、耐用年数は5年で計算する。決算日は12月31日であり、当店では減価償却について間接法で記帳している。」

当期における使用期間は、9月1日~ 12月31日の4か月ですので、減価償却費は、

5,000 × 90% ÷ 5年 = 900

900 ÷ 12か月 × 4か月 = 300

となります。間接法によっていることに注意しましょう。

借方 貸方
減価償却費 300 減価償却累計額 300

まとめ

今回は、減価償却費について説明させていただきました。

慣れるまでは戸惑うかもしれませんが、計算のイメージがつかめれば、必ず得点できるようになるはずです。

頑張って、繰り返し復習するようにしてくださいね!

簿記3級を独学で合格するには