財務諸表論⑥(退職給付に関する会計基準)

(このブログは公認会計士試験の受験を目指されている方たちへ向けて、僕が学習した内容をノート形式で公開することを目的としています。)

退職給付会計については、計算、理論、共に覚えることが多いと思います。まずは、個別上の処理を理解したうえで、学習を進められると良いでしょう。また、連結上では、P/L、B/Sそれぞれの視点から理解することが必要となります。

 

退職給付債務の算定方法

発生給付評価方式:

将来の退職給付額を予測し、そのうち当期に発生すると考えられる給付額を算定した上で、それを現時点まで割り引いた額を当期の費用とする方法。

 

退職給付見込み額の見積り

予測給付債務(PBO):

受給権未取得者を含む全従業員について、将来の昇給による給付の増加を見込んで算定した将来退職給付額の割引現在価値。

→現在債務にあたらず、負債の定義を満たさない可能性がある

 

退職給付見込み額のうち期末までに発生していると認められる額の計算

期間定額基準:

全勤務期間で除した額を各期の発生額とする方法

給付算定式基準:

各勤務期間に帰属させた給付に基づき見積もった額を、退職給付見込額の各期の発生額とする方法(勤続年数の増加に伴い、労働サービスが向上するという実態をより表す)

 

年金資産の計上方法

時価評価し、退職給付引当金の計上額の計算にあたって差し引く

 

退職給付費用の算定式

「退職給付費用」=「勤務費用」+「利息費用」-「期待運用収益」±「数理計算上の差異、過去勤務債務に係る当期の費用処理額」

 

個別財務諸表における差異の取り扱い

数理計算上の差異の認識基準

重要性基準:

重要性がなければ差異を認識しない(実務上の負担が軽減)

 

過去勤務費用の意義

退職給付水準の改定等に起因して発生した退職給付債務の増加または減少部分

 

差異の費用処理の開始時期

数理計算上の差異: 原則・・・発生年度  例外・・・発生年度の翌期

過去勤務費用: 発生年度

 

確定給付制度に関する連結財務諸表上の会計処理及び開示

連結貸借対照表における取扱い:

「退職給付に係る負債」=「退職給付債務」-「年金資産」

「退職給付に係る調整累計額」=「未認識数理計算上の差異、未認識過去勤務費用」-「税効果額」

 

連結損益計算書及び連結包括利益計算書における取扱い:

「退職給付費用」=「勤務費用」+「利息費用」-「期待運用収益」±「数理計算上の差異、過去勤務費用に係る当期の費用処理額」

「退職給付に係る強制額」=「未認識数理計算上の差異、未認識過去勤務債務の当期発生額」-「未認識数理計算上の差異、未認識過去勤務費用の当期費用処理額」

 

財務諸表論⑤(ストックオプション等に関する会計基準)

(このブログは公認会計士試験の受験を目指されている方たちへ向けて、僕が学習した内容をノート形式で公開することを目的としています。)

ストックオプションに関しても、簿記の計算が正確にできることが大事だと思います。新株予約権に関しては、株主資本になる前の段階ですので、どの段階で払込資本に振り替えるのかも正しく理解しておくと良いでしょう。

 

範囲

(1)「従業員等」に対し「ストック・オプション」を付与する取引

(2)「財貨又はサービスの取得」において、「自社株式オプション」を付与する取引

(3)「財貨又はサービスの取得」において、「自社の株式」を付与する取引

 

会計処理

ストック・オプションを対価として取得したサービスは、費用として計上する。

→費用認識の相手勘定は新株予約権とする。

費用計上額:ストック・オプションの公正な評価額のうち、当期に発生したと認められる額(提供されたサービスの価値は信頼性をもって測定することができない)

算定の基準日:付与日現在で算定し、条件変更の場合以外、その後は見直さない。(付与日以後のストック・オプションの公正な評価単価の変動は、サービスの価値とは直接的な関係を有しない)

ストック・オプション数:付与数-権利不確定による失効の見積数

 

権利行使の会計処理

新株を発行する場合:新株予約権として計上した額のうち、当該権利行使に対応する部分を払込資本に振り替える。

自己株式を処分する場合:自己株式の取得原価と、新株予約権の帳簿価額および権利行使に伴う払込金額との差額は自己株式処分差額として処理する

権利不行使による失効の会計処理

新株予約権として計上した額のうち、当該執行に対応する部分を利益として計上する(新株予約権戻入益)

ストック・オプションに係る条件変更の会計処理

公正な評価単価の変動:条件変更日の単価が付与日の単価を上回る場合のみ、追加的に費用計上

ストック・オプション数の変動:変動額を費用計上

費用の合理的な計上期間の変動:新たな残存期間にわたり費用計上

 

売掛金、買掛金について知ろう(簿記3級)

簿記を学習していて、最初につまづくポイントとして、「掛け取引」の学習があります。

売掛金、買掛金という耳慣れない勘定科目になじめず、仕訳を間違えてしまうことも多いかもしれません。

ですが、きっちりと理解しておけば、決して難しくはありません。

この記事を読んでいただければ、簿記3級商品売買の基礎である売掛金、買掛金についてしっかりと押さえらえるでしょう。

商品売買についてまだ勉強を始めておられない方は、こちらから読んでみてくださいね。

簿記3級①(商品売買)

掛け取引とは

もうすでに、現金で商品を仕入れたり、販売したり、という仕訳については学習されたと思います。

今回は、「現金」で商品を売買する取引以外について見ていくことになります。

日常的には現金で買い物をすることが多いかもしれませんが、会社と会社の取引では現金を使わないことが一般的です。

なぜなら、普段から高い頻度で取引を行っている相手とは、取引のたびに現金で支払うのは手間ですし、お金を紛失するなどのリスクも伴います。

よって、一定の期間(一ケ月など)の金額をまとめて支払うということを行います。

よく聞く言葉でいうと、「ツケ」のことですね。

馴染みの飲み屋などで、毎回の飲み代をツケておいてもらい、給料日にまとめて支払う、ということと同じです。

こういった取引を、簿記の言葉では「掛け取引」と言います。

勘定科目としては、仕入れる側が「買掛金(かいかけきん)」、販売する側が「売掛金(うりかけきん)」を使います。

買うから「買掛金」、売るから「売掛金」ということですね。

そして、簿記の五要素では、売掛金は「資産」、買掛金は「負債」となります。

簿記入門編(簿記の五要素とは??)

ですから、取引の八要素で確認しておくと、

(借方要素) (貸方要素)
資産の増加 資産の減少
負債の減少 負債の増加
純資産の減少 純資産の増加
費用の発生 収益の発生

「売掛金」は増加した際は借方に、「買掛金」は増加した際は貸方に記入することになります。

仕訳例①(買掛金)

では実際の仕訳を見ていきましょう。

まずは、「掛け仕入(かけしいれ)」の仕訳からです。

「当店は商品100を仕入れ、代金は後日支払うこととした」

この場合、まず「仕入」が費用ですので借方側に仕入と記入しましょう。

次に、「代金は後日支払うこととした」とありますので、「掛け」で仕入れたということが分かります。

よって、「買掛金」という負債が100増えたということですので、

借方 貸方
仕入 100 買掛金 100

という仕訳になります。

仕訳例②(売掛金)

同じように、「掛け売上(かけうりあげ)」の仕訳も見ていきましょう。

「当店は商品100を売上げ、代金は後日受け取ることとした」

この場合、まず「売上」が収益ですので貸方側に売上と記入しましょう。

次に、「代金は後日受け取ることとした」とありますので、「掛け」で売り上げたということが分かります。

よって、「売掛金」が100増えますから、

借方 貸方
売掛金 100 売上 100

という仕訳になります。

現金売買との比較

いまいち売掛金、買掛金が頭に入ってこないという方は、ぜひ、前現金による取引の仕訳と比較して理解するようにしてみてください。

・現金で100円の商品を仕入れた時の仕訳

借方 貸方
仕入 100 現金 100

・現金で商品を100円で販売した時の仕訳

借方 貸方
現金 100 売上 100

こちらの仕訳例の、「現金」があるところに、掛け取引の場合は「買掛金」や「売掛金」を記入することになります。

これは、現金を支払ったり、受け取ったりする代わりに、「後日支払いますよ、という約束」や「後日支払ってもらいますよ、という約束」をしている、ということを意味しています。

まとめ

今回は、「掛け取引」で使用する、「売掛金」と「買掛金」という勘定科目について説明しました。

「掛け取引」は簿記3級の商品売買を学習するうえで、基本となる取引ですので、きっちり理解しておくようにしましょう。

何度も復習するようにしてみてくださいね!

簿記の学習を始めるにあたって、まず知っておくべきこと

商品売買について知ろう(簿記3級)

簿記の3級の学習を始めて、最初に学習する「商品売買」がいまいちよくわからないという方もいらっしゃると思います。

この記事では、取引の基本となる「商品売買」について正しく理解していただきます。

「商品売買」についての理解が進めば、今後の学習もスムーズにいくはずです!

まだ簿記の学習を始めていないという方は、こちらから読んでみてくださいね。

簿記の学習を始めるにあたって、まず知っておくべきこと

商品売買で使う勘定科目

まずは、商品売買の仕訳で使う勘定科目を確認しましょう。

簿記の商品売買では、「仕入(しいれ)」と「売上(うりあげ)」という勘定科目を使います。

意味は、普段耳にするとおりだと思います。

仕入:商品を買ってくること

売上:商品を誰かに販売すること

商品売買の仕訳を理解しよう

借方と貸方、どっちに記入するの?

簿記の五要素についての理解はできていますか?

勘定科目を知るうえで大切な簿記の五要素とは?

簿記の五要素(資産、負債、純資産、収益、費用)のうち、仕入は「費用」、売上は「収益」に該当します。

続いて、取引の八要素についても見てみましょう。

簿記の取引について理解しよう!

取引の八要素とは、簿記の五要素ごとに、「借方要素」と「貸方要素」とで分けたものです。

今回は、八つの要素のうち、「費用の発生」と「収益の発生」に着目します。

(借方要素) (貸方要素)
資産の増加 資産の減少
負債の減少 負債の増加
純資産の減少 純資産の増加
費用の発生 収益の発生

費用の発生は借方要素、収益の発生は貸方要素ですので、「仕入」は借方、「売上」は貸方に記入します。

ですので、商品売買の仕訳は次のようになります。

・商品を買ってきた時

借方 貸方
仕入○○円 ×××

・商品を販売した時

借方 貸方
××× 売上○○円

この×××の欄に、何で商品を買ったか、もしくは売ったかを記入することになります。

これについて、これから勉強していくことになるのでしっかり覚えておきましょう。

現金で取引した場合の仕訳

それでは、一番基本的な、現金で商品を売ったり買ったりした場合の仕訳を見ていきましょう。

まず、現金100円で商品を仕入れた場合、

借方 貸方
仕入 100 現金 100

となります。借方が「費用の発生」で、貸方は現金が資産となりますから、「資産の減少」ですね。

現金100が減ったことによって、商品100を仕入れることができた、を意味します。

次に、現金100円で商品を売上げた場合、

借方 貸方
現金 100 売上 100

となります。今度は借方が「資産の増加」で、貸方が「収益の発生」ですね。

商品100を売上げたことによって、現金100が増えたことを意味します。

まとめ

今回は、簿記の「商品売買」で使う勘定科目と、現金で取引した場合の仕訳について勉強しました。

少しでも頭がこんがらがったら、「取引の八要素」を確認してください。

とは言ったものの、仕訳を勉強していて、現金が右に来たり、左に来たり、よくわからない!!と思うことがあるかもしれません。

そんな時は、以前の投稿でもご紹介した、「取引の表と裏」について考えてみてください。

会社が仕訳をするタイミングって?

会社で商売をしていると、日々、お金が増えたり減ったりします。

「取引の表と裏」で考えると、お金が減ったことも増えたことも、必ず原因があって起こるはずです。

今回の商品売買では、商品を買ってきたらお金が減ります。

商品を販売したなら、お金が増えます。

つまり、原因と結果を結びつけるのが簿記の仕訳だと考えてください。

例えば、商品を現金で仕入れたなら、

原因 結果
商品を買ってきた(仕入) お金が減った

となりますし、現金で売り上げたなら、

結果 原因
お金が増えた 商品を売上げた(売上)

となります。

仕入れた場合の仕訳だと、原因となる「仕入」は費用で借方要素ですから、結果となるお金が減った、は資産の減少で反対の貸方要素、となります。

一方で、商品を売上げた場合の仕訳だと、原因となる「売上」は収益で貸方要素ですから、結果となるお金が増えた、は資産の増加で反対の借方要素、となります。

このように、簿記の仕訳では必ず、借方と貸方が結び付く仕組みになっています。

ですから、「取引の八要素」も丸暗記するのではなく、一つ一つの取引と関連付けて理解していってみてください。

最初は少し慣れないかもしれませんが、肩の力を抜いてもらえれば自然となじんでくるはずです。

財務諸表論④(純資産の部、自己株式、準備金)

(このブログは公認会計士試験の受験を目指されている方たちへ向けて、僕が学習した内容をノート形式で公開することを目的としています。)

今回は、純資産関連の表示に関する内容になっています。株式会社の会計を理解するうえで、非常に重要な部分です。損益取引か資本取引なのか、払込資本なのかそれによって得られた成果なのか、投資家の興味がどこにあり、何を期待して投資を行うのかという視点から考えると理解が進むと思います。

貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準

新株予約権

従来の扱い:負債の部に仮勘定として表示(発行者側の新株予約権は権利行使されるまで、その性格が確定しない)

現行制度上の扱い:純資産の部に表示(返済義務のある負債ではない)

 

非支配株主持分

純資産の部に表示(返済義務のある負債ではない)

 

繰延ヘッジ損益

純資産の部に表示(資産性または負債性を有しない)

 

自己株式及び準備金の額の減少等に関する会計基準

自己株式の会計上の性格:資本控除説(自己株式の取得は株主との資本取引であり、会社財産の払い戻しと考える)

会計処理:取得原価で一括して株主資本全体の控除項目とする(まだ消却されたわけではなく、暫定的な状態であることから)

金銭以外の財産を対価として自己株式を取得した場合:自己株式の時価と現物資産の簿価の差額を損益に計上する

現物配当:配当財産の時価をもって繰越利益剰余金を減額し、当該時価と現物資産の簿価の差額は分配損益とする

無償取得の場合:自己株式の数のみの増加として処理(重要性がある場合は注記)

 

自己株式処分差益損の会計処理:その他資本剰余金に計上または減額する(新株の発行と同様の経済的実態を有する)

その他資本剰余金の残高を超える自己株式処分差損が発生した場合の会計処理:その他資本剰余金の負の残高を利益剰余金で補てんする(払込資本の残高が負の値となることはあり得ないから)

 

自己株式の取得、処分及び消却に関する不随費用:損益計算書の営業外費用に財務費用として計上する(不随費用は株主との間の資本取引ではない)

 

資本金及び準備金の額の減少の会計処理:混同が禁止されている(払込資本と得られた成果を区分して表示するため)

→例外:利益剰余金が負の残高のときにその他資本剰余金で補てんする場合

 

みんな平等に楽しめるジムのありかたって??

ジムに通っていて、なんとなく居心地が悪いとか、思ったようなパフォーマンスが発揮できないという方は多くいらっしゃると思います。

もちろん、体調がすぐれないとなどの理由もありますが、ひとつの原因として、あなたが通っているジムの環境、具体的には通われている会員さんらと合わないということが考えられます。

この記事では、ジムでのトレーニングを皆が平等に楽しむための方法についてご紹介したいと思います。

バルクハラスメントって?

突然ですが、「バルハラ」ってご存知ですか??

これは「バルクハラスメント」の略で、筋トレ系ユーチューバーのコアラ小嵐さんが動画内で紹介されている、ジム内で体の大きな人に遠慮がちになってしまうことを意味しています。

身体が大きければえらいのか

ジム内に関わらず、職場、公共の場所、家庭などで大きな顔をする人って多いと思います。

例えば、職場であれば長く勤めているからという理由だけで偉そうにする人などがいますね。

ジムでは、身体の大きい人が、大きな声を出したりや大きな音をたてたりしながらトレーニングをしているのを見て威圧的と感じてしまう人もいるでしょう。

そういった人たちがいると、少し遠慮がちにトレーニングをすることになってしまうかもしれません。

では、ジムでは身体が大きな人がえらいのでしょうか?

確かに、筋肉を発達させるにはそれなりの期間が必要になります。

ですから、ジムで大きな顔をしている人は5年とか10年トレーニングを続けていることも少なくありません。

だからと言って、彼らがえらいということにはなりませんね。(笑)

一つのことを長年続けられることは、尊敬に値するかもしれません。

ところが、もっと短い年数でより大きな結果を出している方もいらっしゃるでしょう。

しかも、そもそもスポーツジムという場所は何か一つのことを目的とした人たちが集まる場所ではありません。

ですから、えらいとか、えらくないとか判断すること自体が的外れと言えるでしょう。

周りに遠慮する必要なんてない

ジムに入会されてそれほど期間が経たない方は、場所にも慣れていないだろうし、どうしても遠慮がちになってしまうのかもしれません。

しかし、最初はみんなわからないことの方が多いでしょうから、周りに遠慮する必要なんてないでしょう。

むしろ、どんどん色んなことに挑戦した方が、トレーニングに関する知識も増えるでしょうし、もっとジムに行くことが好きになると思います。

入会して数日しか経っていない人も、10年トレーニングを続けている人も、同じ会費を支払っているので、平等です。

ですから、みんなが自分のやりたいことを思いっきりやるためにジムに通うべきだと思います。

みんなが平等に楽しむためには

続いて、私が考えるジムでのトレーニングを平等に楽しむための方法をご紹介したいと思います。

バルクハラスメントをする人達について知る

残念ながら、よっぽど悪質な行為をする人でなければ、ジム側としては出入り禁止などの対応をすることはないと思います。

ですので、不快な人たちが一人もいなくなるということは期待することができません。

まずは、バルクハラスメントに限らず、ジムで迷惑行為をするのはどういった人たちなのか知ることで、対処法を思いつくことができるはずです。

私がこれまで観察してきた中で、バルクハラスメントをする人は二パターンあります。

  1. 周りが見えていない
  2. 自分のトレーニングに自信がない

周りが見えていないタイプの人

これは単純に自分の世界に没頭している人と言えるでしょう。

もくもくと自分のトレーニングに励んでいるのですが、どうしても身体が大きかったり、扱っている重量が重かったりするので、ウエイトを地面に置いたりラックに戻したときの音が周りに威圧感を与えたりすることがあります。

このケースでは、自分の休憩時間などを使ってその人のトレーニングを少し観察してみると良いでしょう。

もしレベルの高いトレーニングをされている人なら、参考になることがあるかもしれません。

私は、ベテランのトレーニーこそ周りに気を使うべきだとは思いますが、もしその人の音を立てる頻度がそれほど多くなかったり、意図的にしているのではないということが理解出来たら、それほど不快と感じなくなるかもしれません。

自分のトレーニングに自信のない人

このタイプの人は、それなりの期間トレーニングを続けているのですが、自分のトレーニングに果たして効果があるのか自信を持てない人です。

やはりウエイトトレーニングは難しく、何年も続けているとなかなか効果が得られなくなってきます。

しかし、長年続けていることなので、周りから一目置かれたいという欲求はあるのでしょう。

そういった気持ちが、周りに対する威圧的な雰囲気として出てしまうのかもしれません。

このタイプには、反面教師になってもらうしかないのではないでしょうか。

あなたが今後ジムでのトレーニングを目的をもって、楽しみながら続けていくための悪い例として見るならば、少しでもその人たちの行動も許容できるかもしれません。

目標をもって取り組んでみる

先ほどバルクハラスメントをする人のタイプとして二つ紹介し、簡単にそれぞれの対処法について説明しました。

しかし、やはり周りに惑わされずトレーニングに取り組むためには、ジムでの意識が大切になってきます。

あなたがジムに通う目的はなんでしょうか?

その目的によって、トレーニングで目指すべき目標は変わってきます。

ダイエット、スポーツの補強、ボディビルやパワーリフティングの競技のためなど、様々ですが、やはり目標を達成するためには自分の変化を記録することが効果的です。

体型や体重を記録する、メインセットの重量を記録する、行った種目を記録する、など簡単にできることでもやるだけでジムでの意識が変わってきます。

ジムはどれだけ辛い思いをしているかを競う場所ではありません。

「めっちゃきついことに耐えてるぜ!」ということをアピールしている人たちがいるかもしれませんが、目標を達成するためにすべきことを理解した上でトレーニングに励むならば、そういった人たちはあまり気にならなくなるでしょう。

ジムに通うモチベーションを維持するには?

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これからジムに通う方に知っていただきたいこと

私がジムに通い始めて間もない頃、こんなことがありました。

その日はケーブルのマシンを使って腹筋のトレーニングをしていたのですが、とても体の大きい男性がすぐ近くでこちらをじっと見てきました。

その方は、何気なく待っていただけかもしれませんが、「別にそこでその運動をしなくてもいいじゃないか」とか、「ダラダラやってるんじゃないか」とか、思われてしまっているのかな、と感じました。

ほとんどの方は、そういった状況では次の方に譲ったほうがいいのかな、と思うのかもしれません。

ジムに通い始めのころは、初めて見るマシンや新しい種目に挑戦してみたいと思う人も多いと思います。

なのに、周りに気を使ってそういったことにも遠慮がちになってしまうのはもったいないです。

私の通っているジムでもジムマナーについてスタッフさんが注意をされることはあるのですが、常に目を光らせているわけでもありません。

ですが、必要以上に大きな音をたてたり、大きな声を出していた人たちはいつの間にかいなくなっていました。

注意されるなどして居心地が悪くなったのか、そもそもトレーニングにそれほど熱意を持っていなかったのかわかりませんが、少しずつジムの環境は改善していっているように思います。

ですから、最初は慣れない環境で何をやっていいのかよくわからないと思うかもしれませんが、しっかり自分の目的をもって取り組んでいれば、必ず環境の方も良くなっていくはずです。

ジムマナーについて知ろう!

私も、最初はジムに行く曜日や時間帯を変たりして、なるべく快適にトレーニングをできるような工夫をしていましたが、この記事を読んでくださったあなたが、もしジムに通い始めであまり居心地が良くないと感じることがあっても、必ず状況は変わるはずです。

ですので、バルクハラスメントに負けずにぜひジムでのトレーニングをエンジョイしてくださいね!

財務諸表論③ 討議資料「財務会計の概念フレームワーク」(財務諸表における認識と測定)

(このブログは公認会計士試験の受験を目指されている方たちへ向けて、僕が学習した内容をノート形式で公開することを目的としています。)

今回は、前回の「財務諸表の構成要素」が財務諸表に計上される要件、そしてその際の金額がどのように決まるか、についてです。「測定」については、ほとんど簿記の計算で学習されるので、ここで暗記する必要はあまりないかもしれません。「認識」については、その制約条件が重要になってきますので、「契約」と「蓋然性」については、言葉だけでもここで覚えていくと良いでしょう。

なお、それぞれの定義については、やや省略したり、変えている部分があります。正確な定義をご覧になりたい方は、各テキストなどをご参照ください。

 

財務諸表における・・・

認識:構成要素(前回の資産や負債、純利益など)を財務諸表に計上すること

測定:貨幣額を割り当てる(金額を決める)こと

 

認識に関する制約条件

契約の一方の履行:少なくとも一方の履行があること

蓋然性:一定水準以上の確からしさで生じると見積もられること(その事象が高い可能性で発生すると考えられる)

 

資産の測定

「取得原価」「市場価格」「割引価値」「入金予定額」などによって金額が決まる

負債の測定

「支払予定額」「割引価値」「市場価格」などによって金額が決まる

 

収益の測定

「獲得した対価」「市場価値の上昇額」などによって測定される

費用の測定

「犠牲にした対価」「市場価値の下落額」などによって測定される

財務諸表論② 討議資料「財務会計の概念フレームワーク」(財務諸表の構成要素)

(このブログは公認会計士試験の受験を目指されている方たちへ向けて、僕が学習した内容をノート形式で公開することを目的としています。)

今回の内容は、財務諸表(P/LやB/Sなど)に計上される要素となるための要件についてです。それぞれの定義については、まだ丸暗記する必要はないように思います。個別の会計基準を勉強していく上で、資産、負債、における「支配」の概念や、純利益における「リスクからの解放」の概念などがかかわってくるので、その際にまたこちらに立ち戻って学習を進められると良いのではないでしょうか。

なお、それぞれの定義については、やや省略したり、変えている部分があります。正確な定義をご覧になりたい方は、各テキストなどをご参照ください。

 

財務報告の目的による制約

前回の、「財務報告の目的」(投資家が自分で決められる情報の提供)にそぐわない者は財務諸表の構成要素とならない。

代表例→「自己創設のれん」(経営者が自分でその価値を評価してしまっているから)

 

資産:過去の取引または事象の結果として、報告主体が支配している経済的資源

負債:過去の取引または事象の結果として、報告主体が支配している経済的資源を放棄もしくは引き渡す義務、またはその同等物

 

純資産:資産と負債の差額(株主資本とそれ以外)

株主資本:純資産のうち株主に帰属する部分

 

包括利益:特定期間(一年)における純資産の変動額から、株主、子会社の少数株主、新株予約権者との直積的な取引による部分を除いたもの

純利益:期末までに生じた純資産の変動額のうち、その期間中にリスクから解放された投資の成果であって、株主に帰属する部分

→包括利益のうち、当期中にリスクから解放されていない部分については純利益には含まれない

 

収益:期末までに生じた資産の増加や負債の減少に見合う額のうち、投資のリスクから解放された部分

費用:期末までに生じた資産の減少や負債の増加に見合う額のうち、投資のリスクから解放された部分

財務諸表論① 討議資料「財務会計の概念フレームワーク」

(このブログは公認会計士試験の受験を目指されている方たちへ向けて、僕が学習した内容をノート形式で公開することを目的としています。)

今回の内容は、財務会計の概念フレームワークを学習するうえで、非常に基本的な部分です。理解のポイントは、投資家に安心してお金を出してもらうために様々な工夫がなされているということ。そして、投資家は自分で判断し、納得して投資できなければなりません。そのための財務会計としてのアプローチが記されています。

概念フレームワークの役割は、会計基準の「概念的な基礎」を提供し、将来の会計基準を作るうえでの基本的な指針を提供すること。

財務報告の目的とは、「投資家による企業成果の予測と企業価値の評価に役立つような、企業の財務状況(企業の投資のポジション(ストック)とその成果(フロー)を開示すること)」

→P/Lとか、B/Sを見て、投資家が投資するかしないか自分で決めることができるようにする(企業価値を主体的に見積もるのはあくまで投資家!!)

ディスクロージャー制度における投資家、経営者、監査人の役割

投資家:自己責任で企業の将来をストックとフローの視点から評価すること

経営者:情報の開示(事実に限る)

監査人:経営者が作成した財務情報の監査

会計情報の・・・

主たる目的:情報を提供すること(こっちがメイン)

副次的な利用:利害調整機能(分配可能利益の計算、課税所得の計算)

会計情報の質的特性

一番大事なのが「意思決定有用性」(さっきから何度も出てきている、投資家の(意思決定の)役に立つということ)

それを支える下位の特性が「意思決定との関連性」と「信頼性」

意思決定との関連性:経営者の提供する会計情報が、投資家の意思決定に積極的な影響を与えようとするもの。(経営者はうちの企業についてこのように見てるよ、ということを投資家にも知らせる)

→「情報価値の存在」と「情報ニーズの充足」の二つによって支えられている

信頼性:信頼できる情報であること

→「中立性」「検証可能性」「表現の忠実性」によって支えられる

一番大事な「意思決定有用性」は「意思決定との関連性」と「信頼性」によって成り立つが、この二つはトレードオフの関係にある場合がある。(経営者の主観による情報が、必ずしも信頼できるものとは限らない)

一般的制約となる特性

内的整合性:個別の会計基準が会計基準を支える基本的な考え方と矛盾しないこと。

比較可能性:同一企業の会計情報を、時系列、もしくは企業間で比較することができること。

簿記の取引について理解しよう!

簿記の学習を始めて、仕訳や勘定科目が何かはわかるけど、実際に問題を解いてみても、どこに何を記入したらいいのかわからない、これは誰もがぶつかる壁なのではないでしょうか。

この記事では、そういった方のために、簿記の「取引」について説明していきます。

読んでいただければ、仕訳の問題を解くときに迷わなくなるはずです。

簿記の取引とは?

簿記は、会社が行った「取引」について記録しておくためのルールです。

ですから、そもそも会社が行う「取引」とは何なのか知っておく必要があります。

具体例を見てみましょう。

・取引先と今後の取引について、打ち合わせをした

・得意先から商品の代金が振り込まれた

・銀行口座にお金を預け入れた

この三つのうち、「取引」に該当するものはどれでしょう。

簿記上の「取引」に該当するのは、会社の財産が増減した場合に限られます。

一つ目の、「取引先と今後の取引について、打ち合わせをした」場合は、特に何かを渡したり、受け取っているわけではないので、「取引」には該当しません。

二つ目の、「得意先から商品の代金が振り込まれた」が一番わかりやすいでしょう。

代金を受け取っていますので、会社の財産が増加するため、「取引」に該当します。

三つ目の、「銀行口座にお金を預け入れた」は、一見「取引」には該当しないように思われるかもしれませんが、手元の現金減り、それが銀行に移るので、「取引」に該当します。

さて、「会社の財産が増減した場合」とは、より詳しく言うと、簿記の五要素のうち「資産」「負債」「純資産」のどれかが増えるか減るかした場合、となります。

簿記の五要素についてよくわからないという方は、こちらをご覧ください。

勘定科目を知るうえで大切な簿記の五要素とは?

取引の八要素について知ろう

先ほど、「取引」とは会社の財産が増減した場合、より詳しく言うと、簿記の五要素のうち「資産」「負債」「純資産」が増えるか減るかした場合、と説明しました。

これについてより掘り下げていきたいと思います。

仕訳例①

まずは、「銀行からお金を借り入れ、現金100を受け取った」という取引について、仕訳で確認してみましょう。

借方 貸方
現金 100 借入金 100

この仕訳の意味するところとしては、「お金を借りた」という取引によって、会社に「現金100」と「借入金100」が増加した、ということになります。

お金を借りてきたら、現金が増えますが、それと同時に借金も増える、ということですね。

そして、現金は簿記の五要素で分類すると「資産」借入金は「負債」となります。

ここでしっかり押さえていただきたいのは、資産が増加した場合は「借方に記入」し、負債が増加した場合は「貸方に記入」する、ということです。

もう一度、さきほどの仕訳を確認してみてください。

借方の現金100は、資産である現金が100増加したことを意味しています。

一方で、貸方の借入金100は負債である借入金が100増加したことを意味しています。

仕訳例②

続いて、「銀行から借り入れた借入金100を現金で返済した」という取引について仕訳で確認してみましょう。

借方 貸方
借入金 100 現金 100

この仕訳が意味するのは、「お金を返済した」という取引によって、会社に「現金100」と「借入金100」が減少した、ということです。

お金を返したなら、手元の現金は減りますが、借金もなくなりますね。

ここで押さえていただきたいのは、先ほどとは逆に、資産が減少した場合は「貸方に記入」し、負債が減少した場合は「借方に記入」するということです。

もう一度、さきほどの仕訳を確認してみましょう。

貸方の現金100は、資産である現金が100減少したことを意味しています。

一方で、借方の借入金100は負債である借入金が100減少したことを意味しています。

取引の八つの要素とは?

ここまで、お金を借りる、お金を返す、という二つのパターンについて仕訳例を見ながら確認してきました。

この二つの仕訳で登場したのは、現金(資産)と借入金(負債)の二つの勘定科目です。

他にもたくさんの勘定科目が登場しますが、簿記の五要素に分けて、増えた場合と、減った場合に借方、貸方のどちらに記入するか覚えておくと便利です。

資産、負債、純資産の増減、それと費用、収益の発生、これらをまとめて「取引の八要素」と呼びます。

それぞれの勘定科目によって、増えた場合と減った場合で、借方要素なのか貸方要素なのか覚えておくと仕訳問題を解くうえでとても役立ちます。

まとめると以下のようになります。

(借方要素) (貸方要素)
資産の増加 資産の減少
負債の減少 負債の増加
純資産の減少 純資産の増加
費用の発生 収益の発生

借方、貸方それぞれ四つずつで八要素ということですね。

ちなみに、費用は借方のみ、収益は貸方のみに記入します。(例外あり)

一方で、資産、負債、純資産は、借方、貸方の両方に記入するので、混乱しやすいです。

ですから、まずは上の表に赤字で示した、増加した場合を覚えておくと間違いにくいです。

まとめ

今回は、簿記の学習上の「取引」について説明しました。

取引の八要素については暗記する必要はないので、今後仕訳を学習していく際に理解する手助けとして活用していただければ嬉しいです。

簿記の学習を始めるにあたって、まず知っておくべきこと