トータル500kgへの道
今日はデッドリフトの日です。今朝の体重は82.35kgでした。
アップは60kg6reps、100kg3repsで、トップシングルが①140kg1rep(RPE8)、②150kg1rep(RPE8)、③160kg1reps(RPE9)、メインセットは①130kg5reps(RPE8)、②130kg5reps(RPE8)、メモリセットは140kg3reps(RPE8)です。
続いて、ナローデッドは115kg6repsを2セットと、120kg4repsを1セット行いました。
トップシングルは160kgまで戻りました。
まだまだ伸ばしていけそうな感じがします。
今回のメインセットで明らかにこれまでと変化したのは、呼吸です。
グリップを握り、お尻を少し後ろに突き出すようにした後、引く前の瞬間に大きく息を吸い込む、これによりトップまで一気に引き上げることが出来ます。
160kgの時はこれがうまくいかなかったのですが、何とか引くことが出来たので、呼吸がうまくハマればもっと楽に引けると思います。
メインセットの時は呼吸を身体になじませるため、1レップごとにボトムで大きく息を吸ってから引くようにしました。
これにより、1セットにかかる時間は長くなるため、どうしても姿勢を維持するために下半身は疲労してしまうのですが、1発1発がより楽に引けているような気がします。
今年、17kg減量して感じたことなのですが、体脂肪率が低ければ低いほど、呼吸が重要になってくるように思います。
これはスクワット、ベンチプレス、全てそうなのですが、特にスクワットとデッドリフトは1発ごとに大きく息を吸い込むことで、よりスムーズに動作に入れるように感じます。
なんとなく他のパワーリフターの動画を見ていても、重量級の選手が比較的小さく息を吸い込んで動作に入っているのに対し、軽量級のトップ選手の中には大きく周りに響くほど息を吸い込む方もいらっしゃいます。
これは私の仮説なのですが、体脂肪率が高い場合、関節の可動域が狭くなり、体脂肪がクッションとなってくれるため動作の切り返しを比較的スムーズに行うことが出来ます。
もちろん身体が大きくなることで筋量が増えることもありますが、このことが重量級の選手があり得ないほどの高重量を扱うことのできる一つの要因ではないかと思います。
つまり、身体の各関節が筋力のみで動かさなくてはならない可動範囲が検量級の選手に比べて狭くなるので、一番身体に負担のかかるスティッキングポイントに筋力を集中せることが出来る点で有利、ということです。
フルギアの選手はノーギアの選手より記録を出すことが出来ますが、重量級の選手はある意味筋肉の上に体脂肪というギアを着て動作を行っていると考えることが出来るかもしれません。
一方で、軽量級の選手は、体脂肪率が低いことが多いため、より関節を安定させることに神経を使わなくてはなりません。
まず、大きく息を吸い込むことにより、腹圧が高まり、体幹部が安定します。
これにより、自信を持って動作に入ることが出来ます。
これは一般的にウエイトトレーニングで呼吸の重要性として、指導されることだと思います。
次に、少しでもたくさんの息を吸い込むことで、エネルギー切れのリスクを減らすことがなくなります。
私もスクワットでよくあったのが、高重量を扱う場合、しゃがむことで精いっぱいで、何とか立ち上がろうとしてもエネルギーが続かず潰れてしまう、ということです。
筋力的には決して扱えない重さではないはずなのに、最後の最後で踏ん張りが効かず、潰れてしまうのは悔しいものです。
スクワットも当然、片道切符では足りず、しゃがんで戻ってくる(立ち上がる)までが一つの動作なので、燃料も往復分積んでいかなくてはならないわけです。
そのためにも、できる限り大きく息を身体にため込むことが必要になります。
最後に、酸素を大きく身体に入れることで、一時的に「ハイ」な状態を作り出すことが出来ます。
スクワットで重さを担いだ瞬間や、デッドリフトで高重量の前に立った時、重たいな、とか潰れたら怖いな、などと感じたことのある方は多いでしょう。
そういった不安は身体のブレにつながり、関節の安定を阻害してしまい、フルパワーを出すことが出来なくなってしまいます。
ここで、動作に入る直前に酸素を身体にめいいっぱい入れることにより、脳が一時的にハイになり、その動作のこと以外考えられなくなります。
無心で行うというものです。
例えば、バッグをひったくられて、「泥棒!!」と叫ぶ前の瞬間、恐怖を感じて何かから逃げる前の瞬間、おそらく人は次の動作に全神経を集中させるため、大きく息を吸い込んでいるはずです。
それと同じ効果を疑似的に身体にもたらすことが出来ると思います。
ウエイトトレーニングの場合、一つの動作にかかる時間は1,2秒だと思います。
ですからその時間だけでもフルパワーが出せるように、大きく息を吸い込むことで、よりスムーズに動作が行えるはずです。
今後も、この辺りを意識して、デッドリフトを伸ばしていこうと思います。
デッドリフトの後は、背中とハムストリングスの補助種目を行い、今日のトレーニングは終了です。